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イディオムと句動詞の違いとは?
イディオムも句動詞も、意味を推測できないことがある語句のまとまりなので、学習者はよく混同します。しかし、この2つは成り立ちが違います。違いを知れば、それぞれを覚えやすくなります。
イディオムとは?
イディオムとは、単語そのものの意味とは異なる意味を持つ決まった表現です。形はほぼ何でもありです。動詞句(spill the beans)、名詞句(a blessing in disguise)、前置詞句(under the weather)、さらには文全体(actions speak louder than words)のこともあります。
- Spill the beans秘密を明かすこと。“She spilled the beans about the surprise party.”
- A blessing in disguise最初は悪く思えても、結果的によいこと。“Missing that train was a blessing in disguise.”
- Under the weather少し体調が悪いこと。“I stayed home because I felt under the weather.”
- Actions speak louder than words言葉よりも実際の行動のほうが重要だということ。“He promised to help, but actions speak louder than words.”
句動詞とは?
句動詞とは、動詞のあとに up、off、out、in のような小さな語(不変化詞)が1つか2つ続いたものです。give up、look after、run out of などがあります。動詞と不変化詞が一体となって1つの動詞として働き、ほかの動詞と同じように、どの時制でも使えます。I gave up、she has given up のようにです。
sit down や come back のように分かりやすい句動詞もありますが、そうでないものもたくさんあります。give up は「試みるのをやめる」、put up with は「嫌なことを我慢する」という意味です。句動詞は、私たちの句動詞サイトphrasalverbs.appで学べます。
おもな違い
- 形:句動詞は必ず「動詞+不変化詞」です。イディオムはどんな語の組み合わせでもかまいません。
- 柔軟性:句動詞は普通の動詞と同じように変化し(give up, gave up, given up)、間に目的語を入れられるものもあります(give it up)。一方、多くのイディオムはまったく形が変わりません。once in a blue moon はいつも同じ形です。
- パターン:句動詞は限られた数の不変化詞を使うので、get up、get on、get over のように見分けやすい「仲間」を作ります。イディオムにはそうしたパターンがないので、1つずつ覚えることになります。
- 意味:句動詞は文字どおりの意味のこともあれば(床からコインを pick up する)、そうでないこともあります。イディオムは、定義上、文字どおりの意味ではありません。
重なる部分
両方に当てはまる表現もあります。イディオムが句動詞を含むことはよくあり、get out of hand は get out of をもとにしています。また、比喩的な意味を持つ句動詞はイディオムのように感じられることがあります。break the ice はイディオム、break down は句動詞ですが、どちらの break も、何かを壊すこととはほとんど関係ありません。
- Get out of hand手に負えないほど制御が難しくなること。“Without clear rules, the discussion can get out of hand.”
- Break the ice初対面の人たちが打ち解けるのを助けること。“A short game helped break the ice at the workshop.”
それぞれの覚え方
句動詞は動詞別・テーマ別に覚え、文法に注意しましょう。目的語をとるかどうか、とるならどこに置くかです。イディオムはテーマ別・場面別に覚え、ニュアンスに注意しましょう。くだけた表現やユーモアのある表現もあるからです。どちらの場合も、訳語より例文のほうが多くを教えてくれます。実際にどう使われるかが分かるからです。
まずは気持ちを表すイディオムや時間のイディオムから始めるか、英語のイディオムの覚え方を読んでみてください。